海外FX業者の過去の倒産・日本撤退・詐欺情報まとめ

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海外FXは、ハイレバレッジやゼロカットシステムなど魅力的なサービスを利用できる一方、詐欺行為に近い業者も存在します。

そこで、今回は日本撤退済み・サイト閉鎖済みの業者から詐欺行為を行っていた業者について紹介します。

日本撤退済み・サイト閉鎖済みの業者

日本撤退済み・サイト閉鎖済みの業者を表にまとめました。

業者名 撤退アナウンスの有無 出金トラブル
8MAX × 詐欺
Riselink FX × 詐欺
EBE.Inc × 詐欺
Assassin FX × 大規模
FXSuit × 大規模
GEMFOREX 大規模
HAST FOREX × 大規模
XBPrime × 不明
ANZO CAPITAL 数件
HYCM 数件
JustForex 数件
TICKMILL 数件
Vantage Trading 数件
XLNTrade 数件
Bitterz
(後継のGEMFOREXも閉鎖)
なし
Deal FX なし
Fusion Markets なし

日本撤退済みもしくはサイトを閉鎖した業者の中には、詐欺業者はもちろん、単純に人気が出ないことで撤退をした優良業者も含まれています。

日本撤退済み・サイト閉鎖済みの業者の特徴は以下の通りです。

  • 日本撤退済みやサイト閉鎖済みの業者は、優良業者から詐欺業者までさまざま
  • 撤退理由は経営判断・出金トラブル・資金繰り悪化・詐欺など
  • 早い業者は数ヶ月と短い期間で撤退することもある
  • ユーザーにアナウンスなしでサイトを閉鎖している業者も多い

なかにはDeal FXやFusion Marketsのような優良業者もあり、再上陸した場合は検討する余地があると言えます。
しかし、業者が日本市場から撤退するときにはユーザーにアナウンスすることは少なく、「全くアナウンスなく突然サイトを閉鎖する」怪しい業者が多いのが事実です。

とくに明らかに詐欺行為と見られるのが「8MAX」「Riselink FX」「EBE.Inc」、大規模な出金トラブルのあった「Assassin FX」「FXSuit」「GEMFOREX」「HAST FOREX」は海外FXを利用している人なら知らない人はいない業者でしょう。

詐欺と確定しないが怪しい海外FX業者

詐欺と確定できないものの、怪しい海外FX業者の特徴を整理しました。

  • インフルエンサー、無名SNSアカウントでおすすめされる業者
  • コピートレード集客に力を入れている
  • 明らかに悪質な出金遅延・出金拒否の口コミが多い
  • 会社情報や連絡先が不透明
  • 金融ライセンスを保有していない

具体的に大規模出金拒否が起きたことで、ユーザーへの出金対応に不満の声が多い業者をピックアップして紹介します。

GEMFOREX:集団不正取引が起きて独自トークンで保証

GEMFOREXは、2022年12月6日に集団不正取引があったことを発表し、大幅な出金遅延が起きたことで話題になりました。

GEMFOREXの対応には怪しい点が多く、計画的な詐欺行為ではないかと考える人も多いです。
実際に、高額出金者ほど対応されないなどの噂や、勝手に分割出金で1万円だけ出金されたというユーザーもいます。

そんななか2023年5月に全事業を売却、サービスは継続するというニュースが発表され、明るい兆しが見えました。
しかし、その後に100%入金ボーナスを1日だけ再開、その後すぐに全サービス一時停止を公表するなど、最後に「資金集めをしたのか」と考えられる行動を取っていました。

現在は公式サイト・サービスともに停止し、後継のGalaxyDAOによって独自トークンで保証されました。
しかし、独自トークンは現金化ができずほぼ無価値になってしまったためユーザーからの不満の声が多い事件です。

HAST FOREX:MetaQuotesによる契約打ち切り

HAST FOREXは、2022年4月に日本でのサービスを開始して以来、豪華なボーナスキャンペーンで人気になった海外FX業者です。

順調に見えていたところ、突然2022年10月頃から出金遅延が多発するようになりましたが、翌月に「収納代行業者を導入して改善する」と発表したところで事態が収束したように見えました。

しかし、2023年1月には集団不正取引、2023年には取引プラットフォームMT4・MT5の開発と提供元MetaQuotes社から契約が打ち切られ、サービス継続もできなくなったのです。

その後、告知もなく公式サイトを閉鎖してほとんどのユーザーが出金拒否となってしまった事件です。

FXSuit:人為的な集団ロスカット

FXSuitは、2019年に日本でサービスを開始して「3すくみスワップ投資法」で話題になりました。

FXSuitが怪しかったのは、「最終入金日より半年以内の出金のみ、出金額に対して30%の出金手数料がかかる」という非常に怪しい仕様です。
このことから「長期で3すくみを継続する」状況となり、多くのユーザーが出金せずに口座に金額を残したままになっていました。

しかし、2020年10月26日の異常レートにより「集団ロスカット」されたことで、3すくみスワップを実践したユーザーの資金が一瞬で溶けてしまいました。

【確定】海外FX詐欺事件

海外FX業者は怪しい、出金拒否で事実上の詐欺業者と言われることが多いですが、中には詐欺業者と確定している業者があります。

8MAX

8MAXは、2022年6月にテレビのニュースなどで報道された「6000人から44億円あまりを集めた」ことで話題になった詐欺業者です。

8MAXは関東財務局から警告されており、実際に犯人とされる名古屋市の男性が2022年6月15日に逮捕され、44億円の一部の数千万円が暴力団の資金とされていたことがわかっています。

犯人の男性は、FXの営業に必要な登録もしないまま取引をおこなったと報道されています。

Riselink FX

Riselink FXは架空の海外FXを謡った、実際には日本人メンバーが日本人向けの詐欺を展開していた業者です。

「FX売買システムのキャンペーンに当選した」と電話で勧誘され、追加で入金を指示するという典型的なパターンで行われました。

Riselink FXはいくつかの詐欺グループが関与し、サービス名や運営会社名を変えて同一のサービスを展開していたようです。

実際にRiselink FXのグループ会社と見られる会社名を列挙します。

サービス名・運営会社 仲介業者 収納代行業者
情報商材販売会社
・Riselink FX

・Rise Link Forex Limited

・RiseLine Forex

・Lightning Forex

・Square Link Financial

・Rhythm

・NEXUS

・UNIVERSE

・Next Stage

・トップワン

・ピースグローバル合同会社

・ファーストペンギン

 

その後、Riselink FXは2020年10月に大阪府警によって逮捕されています。

EBE.Inc

EBE.Incは、マネークリプトと共謀してMAMによる詐欺を行った業者です。

MAMとは自分の資金をプロトレーダーに預けて運用する投資方法のことで、マネークリプトはEBE.IncをMAMの運用先として指定していたのです。

つまり、2つの業者でグルになり詐欺行為を行っていたのは明らかで、手口としては、マネークリプトから突然電話がかかってきて「投資の勧誘」を行っていたようです。

MAMの特徴であるポジション保有中は出金できないルールを逆手に取り、出金申請をされたらポジションを大量に保有し、出金申請に応じませんでした。

現在はEBE.Incもマネークリプトのサイトにもアクセスはできません。

サイト閉鎖する理由はそれぞれだが怪しい業者には注意:まとめ

今回は、サイト閉鎖や日本撤退、詐欺行為をしていた業者について紹介しました。

サイト閉鎖や日本撤退する業者のなかには優良企業もありますが、告知もなく突然サイト閉鎖することで「出金ができなくなる」という詐欺行為に近い業者も存在します。
また、海外FX業者の中には「詐欺行為」として逮捕者が出ているのも事実です。

しかし、出金拒否ではないかとされる噂のなかには、ユーザー側の利用規約違反や出金ルールを守っていないことが原因とされる口コミもあります。

そのため海外FXを利用するときには、口コミだけを鵜吞みにせず「安心できる業者」かどうかを見極められるかが重要なポイントになります。